東京・港区に極楽な銭湯があった! 南青山清水湯の多彩なお風呂で銭湯の入り方を学ぼう

日本に来たら一度は体験したいのが「銭湯」。東京都心の港区にも銭湯があり、日本固有の入浴文化を存分に味わうことができます。今回は港区のおしゃれタウン南青山にある「南青山 清水湯」をご紹介。バラエティ豊かなお風呂を銭湯の入り方とともにガイドします。

100年以上の歴史がある「南青山 清水湯」

南青山清水湯は表参道駅から徒歩3分、青山通りから入ってすぐの場所という都心の好立地にあります。地元の人はもちろん、遠くからも老若男女が訪れる人気の銭湯です。四代目の大倉正敬さんによると、その歴史はかなり古いそう。

「明治36年生まれの祖母が生まれたときにはすでにあったそうなので、100年以上の歴史があることは間違いありません。創業がいつなのか資料は残っていませんが、江戸時代からあったのかもしれません」

元々、キラー通りの中ほどの千駄ヶ谷村(現・渋谷区神宮前)にあったそうだ。その後、1964年に開催された東京オリンピックの開発によって、現在の南青山に移転。当時はどこにでもある普通の銭湯だったが、15年前に四代目の大倉さんが意を決して、こだわりの銭湯にリニューアルした。

「老朽化が進んでいて、廃業も考えました。南青山ですから、商業ビルにするのが世の流れです。でも、ここでやめてしまったら二度と銭湯はできない。青山に銭湯があるのがおもしろいと思って、それなら徹底的にこだわろうと思って、いまの設備にしました」

リニューアルされた南青山清水湯は、目新しかったものばかり。番台をフロントに変えてレストスペースを設け、居心地のいい空間に。一番のこだわりは何といっても泉質。お湯をすべて軟水にして、高濃度炭酸泉やシルク風呂も設けられました。サウナも蒸気を十分に与えているので体にやさしいと評判に。銭湯ブームを牽引する存在になりました。サウナブームの現在は土日になると60人の整理券待ちができるほどの人気ぶり。充実の設備で、私たちに憩いの時間を提供してくれています。

バラエティ豊かなお風呂のおすすめの入浴法

南青山清水湯の魅力的なお風呂の設備を見ていきましょう。

●全館軟水を使用
お風呂のお湯や水風呂の水は、すべて軟水が使用されています。軟水のメリットは次のとおりです。
・髪や肌をしっとり洗い上げ、入浴後の肌のきしみ感がない
・石けん・シャンプーの泡立ちが良く、使用量が少なくてすむ
・刺激が少ないので敏感肌や乾燥肌の人にも安心
・体が良く温まり、湯冷めしにくい
・一般的に「美人の湯」といわれるナトリウム温泉に近いイオンバランス
●かけ湯

お風呂に入る前やサウナの前に使用します。かけ湯も軟水なので、肌あたりがやさしくなめらかです。
●シルク風呂

乳白色のお湯の乳化作用で毛穴の奥まで洗浄しながら、ミクロの気泡が全身をマッサージします。高い保湿力で全身美肌に。新陳代謝が活発になり、健康を促進します。
●高濃度人工炭酸泉

炭酸ガスが細かい気泡となって溶け込んでいるお湯です。血行が良くなるほか、体への負担が少なく高い疲労回復効果があります。体の芯から温まり、温熱効果が持続。弱酸性で肌にもやさしいお湯です。
●ジェットバス

3タイプのバリエーションが選べるジェットバスです。泡の刺激が心地よく体も気分もリフレッシュさせてくれます。
●サウナ

男性のコンフォートサウナは蒸気が出て温度も低めなので、体にやさしくなっています。女性のロッキーサウナは石からの遠赤外線でじんわりあたたか。オートローリュウが設置されているので、おだやかに入れます。男女ともテレビ設置。
●水風呂

温浴やサウナとの併用でリフレッシュ。軟水なのでうるおいを与えてくれます。
●エプソムソルトの湯

土日は、ネハントウキョウとのコラボレーションにより、シルク風呂でエプソムソルトの湯を実施。マグネシウム入浴で美肌が目指せます。
●手ぶらでOK
手ぶらセット(320円)やレンタルタオル(バスタオル/フェイスタオル310円)、カラータオル(260円)が用意されているので、手ぶらで入浴ができます。

●アメニティやオリジナルグッズ

タオルなどのほかにも、軽石や化粧水、ヘアブラシ、カミソリ、ソックス、パンツなども用意されています。南青山清水湯オリジナルのステッカーなども要チェック!
●店主こだわりのビール

左から「ヒューガルデンホワイト」800円、「モルトガットデュベル」1,100円

風呂上がりにはビールも用意されています。日本のビールのほかに店主・大倉さんおすすめのベルギービールも2種類あります。
●レストルーム

フロントの奥にはベンチとテーブルが置かれています。ソフトドリンクやビールを飲んで風呂上がりの体を休めることができます。

むずかしくない!銭湯の入り方をガイド

銭湯に入るのが初めて、という方でもむずかしくありません。銭湯の入り方をガイドします。
①入口で靴を脱いで、下足箱に入れる

ロッカーのカギはなくさないようにしましょう。
②番台またはフロントで入浴料または入浴券を渡す

銭湯には、受付にあたるものに番台式とフロント式があります。番台式は男湯と女湯が入口から分かれているタイプがほとんどです。
料金はこのフロントか番台で払います。銭湯によって現金で支払うか、券売機で入浴券を購入してフロントで渡します。サウナは別料金を払うことがほとんどです。
東京都の銭湯の入浴料金は、こちらです。
大人(12才以上)500円(税込)
中人(6才以上12才未満〈小学生〉)200円(税込)
小人(6才未満〈未就学児〉)100円(税込)
③脱衣所で服を脱ぐ

男湯または女湯ののれんをくぐり、脱衣所で服を脱ぎます。パンツを履いたままや水着での入浴はNGです。衣服はすべて脱ぎましょう。ロッカーに服や荷物を置いた後は、必ず施錠してカギを手首などに巻いて浴室へ向かいます。
④かけ湯をする

洗い場

浴室に入ったらまずかけ湯をします。浴槽につかる前後に洗い場で体を流すのが鉄則です。桶に湯を入れて頭からかぶるかシャワーで汚れを落とします。かけ湯はお湯に体を慣らすのも目的です。かけ湯だけでなく、体を洗ってから湯船に入るのがおすすめです。体を洗わずに入浴する人は、しっかりとかけ湯で汚れを落としてください。
⑤浴槽につかる

浴槽につかって入浴します。長い髪はお湯に浸からないようにし、タオルを浴槽につけないようにしましょう。銭湯のお湯は熱めのところが多いのが伝統ですが、がまんできないときは、入浴している人に断ってから水で薄めるようにしましょう。

適切な入浴時間は、熱いお湯は5〜10分、ぬるいお湯には20分程度です。額から汗が出てくる程度が目安です。よく温まったら洗い場で体を洗いましょう。カランはお湯と水が別々になっているところが多いので、桶のお湯を調整しながら使います。シャワーは、隣の人にお湯がかからないようにしましょう。
⑥服を着る

浴室から脱衣所に戻るときは、濡れた体をタオルで拭いてから。足もマットで水分を取ります。体をタオルで仕上げ拭きをしたら、服を着ます。脱衣所にはドライヤーなどがあるので、髪を乾かせます。忘れ物がないか確認してから出るようにしましょう。
⑦水分を補給する

入浴中にはたくさんの汗をかいています。入浴前後には自動販売機などを利用して、水分補給をしましょう。

ほかにもある港区の銭湯をチェック

港区にある南青山清水湯以外の銭湯もチェックしておきましょう。
営業時間:15:30〜22:00
定休日:金曜、土曜、日曜、臨時休業有り
営業時間:15:30〜23:30
定休日:月曜、金曜
営業時間:火〜土 15:00〜23:00、日祝14:00〜23:00
※ただし、1月2日は9:00〜13:00
定休日:月曜(ただし、月曜日に当たる日が1月2日、1月5日、5月5日のとき、および9月第3月曜日は、その翌日に振り替えます)、年末年始(1月1日、1月3日、1月4日)
港区という都心にも銭湯はあり、しかも充実した設備がありました。東京の真ん中で、銭湯文化を味わってみるのも旅の思い出。ぜひ、港区の銭湯に足を運んでみませんか。
営業時間:平日12:00〜24:00(最終入場23:30)、土日祝12:00〜23:00(最終入場22:30)
定休日:金曜
※土日祝日は混雑のため、ランニング利用の着替えと荷物のお預かりは行っていません。

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